ゲームばっかりしてないで勉強しなさい!!
漫画ばっかり読んでるから勉強できないのよ!!
似たような言葉を言ったり言われたりした経験は,
誰にでもあるのではないかと思います。
また,こんなこと考えたことありませんか?
「どうせなら勉強に役立つゲームをしてほしいな~」
「勉強に役立つゲームや漫画があればな~」
「ゲームや漫画よりも本をたくさん読んでくれれば・・・」
ゲームや漫画に没頭するとあっという間に時間が過ぎ,
宿題を含めた家庭学習にあてる時間が減ってしまいます。
それはゲーム・漫画=学習ではない・・・ということから,
ゲーム・漫画は学習を邪魔するものという考えがどうしてもあると思います。
でも,ゲームや漫画の中には,学習に役立つものが多く存在します。
勉強を教えていると,「この学習内容ならあのゲームをやればすぐわかるのに」と思うことはたくさんあります。また,あの漫画を読めばすぐわかるのに・・・と思うこともたくさんあります。
どうせゲームをやったり漫画を読んだりするなら,ゲーム・漫画=学習となるようなものができたら一石二鳥ですよね。
☆こんな人におすすめ☆
✔学習に役立つようなゲームや漫画を知りたい ✔ゲームなんて勉強に役立たないと思っている方 ✔漫画よりも本を読んだ方がためになると思っている方
桃太郎電鉄(ゲーム)~4年生の社会の学習に最適
都道府県を覚えるならこのゲーム1択です。
このゲームは,簡単にいうと,プレイヤーが会社の社長となり,
全国各都道府県,市町村を周りながら資産を増やし,
最終的な資産額を競うゲームです。
Amazon.co.jpより
ゲームの流れはいたって単純です。
①目的地が決まる(全国のどこか) ②プレイヤーが順番にサイコロを振ってマスを進んでいく ③目的地に一番乗りすると賞金がもらえる ④これを規定年数繰り返す(最大99年) ※1ヶ月に1回サイコロを振って進むので,11(3月は決算なので)×99=1089回振ることになりますね。 ※賞金をもらうだけでなく,各地の物件を買うことで,その物件からの収益でも資産を増やしていきます。
なぜおすすめなのか(理由)
全国各都市の名前・位置を覚えることができる
このゲームは,すごろく形式で,目的地もころころ変わるので,
全国各地を何度もまわります。
だからゲームを続けていると,市町村の位置と名前を自然と覚えていきます。
やりこむと,九州には宮崎や鹿児島,熊本がある。
北海道には,札幌,ニセコ,小樽がある・・・
なんて自然に言えるようになります。
さらに,このゲームには,おたすけカードが存在します。その中に中部カードや近畿カードというカードがあります。これは,全国のどの場所にいても,このカードを使うとその地方に飛んでいけるというカードです。有効に使えれば目的地にいち早く着くことができますね。子どもはゲームに勝ちたいと考えるので,「中部ってどこ?」「近畿ってどこ?」と真剣に調べるようになります。
東北地方・関東地方・中部地方・近畿地方・中国地方・四国地方・九州地方
日本地図のどのあたりを差すのか,完璧に理解します。
各地の名産・産業の特徴を覚えることができる
このゲームは資産を増やしていくゲームです。
資産の増やし方は主に・・・
①目的地に一番乗りして賞金をもらう
②物件を購入して収益をえる
③不定期で起こるイベントでお金をもらう
④青いマスにとまると少し増える
ただし,この中で圧倒的に多額の収益が期待できるのが,
②の物件購入です。
各都市には様々な物件があります。
例えば,青森ならりんご園,盛岡ならわんこそば,
東京なら野球チーム,名古屋ならういろうなどなど。
つまり物件を購入していくことで,
各地域の名産品や産業を自然と身に付けることができます。
もう少しつけ加えると・・・ 各物件は値段も違えば,収益率も違います。例えば「出雲そば」は購入金額が1000万円で収益率が10%です。つまり1年間に1000万円の10%である100万円が収益としてプレイヤーに入ってくることになります。いろいろな物件があるので,1億円で収益率10%を買うのが得なのか,3000万円で収益率50%を買うのが得なのか・・・と考えると割合の学習にもつながります。
ある年の作品では,東京の野球チームは収益率10%なのに対して,大阪の野球チームは-15%だったことがありました・・・。その年のペナントレースの結果でしょうかね・・・。
信長の野望(ゲーム)~6年生社会に最適
戦国時代の流れを覚えるのに最適!!さらに歴史に興味をもつきっかけになります。
このゲームは戦国大名の中の1つの勢力に属し,
政治を進めて国を豊かにし,勢力を広げていき,
全国統一を目指すゲームです。
戦国無双や三国無双のような〇〇無双とは違い,アクションゲームではありません。
歴史シミュレーションゲームです。
史実に基づいてイベントなどは起こりますが,
必ずしも歴史の事実と同じように事が進むとは限りません。
もしも~の世界を楽しめることが魅力ですね。
おすすめの理由
戦国時代の知識は完璧になる
戦国時代(安土桃山時代)は,信長に始まり,
豊臣秀吉,徳川家康の3人について,
しっかり理解することが大切です。
☆小学校で習う内容☆
・1560年に桶狭間の戦いで今川義元を信長がやぶる ・1573年に織田信長が室町幕府の将軍を追放する(室町幕府滅亡) ・1575年,長篠の戦いで織田・徳川連合軍が鉄砲を使い,武田軍を倒す ・1582年,織田信長が本能寺で明智光秀に討たれる ・豊臣秀吉が明智光秀を討ち,1590年に全国を統一する。 ・豊臣秀吉が朝鮮出兵をするが失敗する。 ・秀吉の死後,1600年の関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が江戸幕府を開く
だいたいこんなところです。これ以上でもこれ以下でもありません。
しかし,信長の野望をやることで,もう少し細かい情報を得ることができます。
教科書には出てこない,浅井長政や朝倉義景との関わりや毛利家との関わりを知ることで,歴史を深く時系列にそって理解することができます。
日本地図上でゲームが進んでいくので,
どの勢力がどの地域を支配していて,
どのように勢力が広がっていくのか視覚的にわかります。
このゲームのおかげで,私が小学校の頃は,先生よりも戦国時代について語ることができました。
また,このゲームはそれぞれの戦国武将について,簡単な経歴の説明がついています。それを読むことによって,さらに知識が深まります。
戦国武将の能力が数値化されているところもいいですね。
能力の高い武将がいたら,「この人はいったいどんなことをしたのだろう」と興味をもつきっけになります。
派生して他の時代への興味も出てくる
戦国時代の知識だけ深まっても意味ないじゃんと思う方もいると思います。
しかし,それだけでは止まりません。
このゲームをやると,その興味は他の時代へ派生していきます。
例えば信長が室町幕府を滅ぼしたできごとから,
「じゃあ室町幕府はいつはじまったんだろう?」
という疑問につながっていきます。
また,関東地方の北条氏から
「鎌倉時代の北条氏とは関係があるのかな?」
みたいな疑問も生まれてきます。
気付けば自主的に歴史を学ぶ習慣が身につきます。
また,戦国時代について知らないことがないとなってくると,「僕は歴史が得意なんだ!」という謎の自負が出てきます。だったら他の時代についても知っておかなくちゃと自分の見栄のために勉強したりもします。
子どもは少しのきっかけで学びが広がります。
こちら葛飾区亀有公園前派出所(漫画)~雑学
是非小学生・中学生に読んでほしい作品!!
連載初期こそ、警察官として型破りな両津と仲間たちの仕事風景が話の中心だったが、次第に作者・秋本治の趣味や主張、思想などが大きく前面に押し出されていった。薀蓄の多いマニアックなテーマの話や、流行・時事問題を皮肉るような話、人情的な感動話に加え、ギャグが一切ないシリアスな話も描かれるようになる。
こちら葛飾区亀有公園前派出所ーWikipedia
☆おすすめポイント☆
基本的にはギャグ漫画なのですが,マニアックな主人公,両津勘吉が様々なマニアックな知識を披露する話しがけっこう頻繁にあります。作者が徹底的にリサーチしたことをもとに描かれているので,とても情報が細かく正確です。ジャンルも幅広く,こち亀にのめり込むことができたなら,幅広い知識を身に付けることができます。また,子どもならそこからさらに興味を広げていき,膨大な知識を得ることでしょう。
今の時代,気になったらすぐネットで調べることができるのがいいところですね。漫画を読んでいて疑問に思ったこと,知りたいことはどんどん調べさせるといいです。
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はだしのゲン(漫画)~歴史・・戦争
戦時中・戦後の日本について学ぶなら絶対おすすめ!!
物語は、広島県広島市舟入本町(現在の広島市中区舟入本町)に住む国民学校2年生の主人公・中岡元(なかおか げん “以下、ゲン”)が、当時日本と交戦していたアメリカ軍により1945年8月6日に投下された原爆で、父・大吉(だいきち)、姉・英子(えいこ)、弟・進次(しんじ)の3人を亡くしながらも、たくましく生きる姿を描く。
はだしのゲンーWikipedia
☆おすすめポイント☆
この物語は原爆投下前の主人公中岡一家の生活の様子から描かれている。戦争に反対の意思を示す父が,周囲から非国民扱いをうけ,その子どもである元(ゲン)たちも周囲から白い目で見られる。戦時中の国民の意識がよくわかる描写である。また,原爆投下時の凄惨さ,戦争孤児となった元(ゲン)の過酷な生活の様子,原爆症に苦しむ人々の様子も描かれており,太平洋戦争の悲惨さを学ぶことができる。
戦争はどんな理由があろうとだめだ!ということを強く思うことができる漫画です。残念ながら小学校社会の教科書の内容では,本当の意味で子どもの心に訴えかけることはできないでしょう。
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まとめ~全てはきっかけ
今回紹介させていただいたゲームや漫画は,
それ自体で多くのことを学ぶことができるのに加えて,
そこから興味を広げることができるというところが,
優れています。
子どもはこちらから与えた知識だけでは成長していきません。
興味をもち,自分が知りたいと思ったことを調べることを通して,
本当の意味で成長していきます。
そのきっかけを与えるのに充分な作品です。
きっかけを与えることができるのであれば,
ゲームや漫画だって学習の一部になります。
この記事は,今後も更新していきます。子どもの成長に役立てていただけたらうれしいです。
☆この記事で紹介したもの☆
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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