・2年生といえば,かけ算・・・しっかりおぼえさせなきゃ
・2年生では,他にどんな学習をするの?
・次の学年のことを考えたときに大切なことは?
2年生の保護者の考えることあるあるですね。
2年生の算数では,まずはかけ算
他にも長さや時間と時刻,水のかさ
10000より大きい数など
かなり学習内容がレベルアップします。
宿題でいろいろな内容のプリントを
もって帰ってくると思いますが,
教え方に困ることもありますよね。
そんな方のお悩みを
少しでも解決できたらと思います。
☆他の学年の算数☆
・1年生の算数 ・3年生の算数 ・4年生の算数 ・5年生の算数 ・6年生の算数
☆こんな人に読んで欲しい
✔子どもに聞かれたとき,教え方に困る ✔小学校の先生の教え方を知りたい ✔子どもによりわかりやすく教えたい
かけ算の正しい式はどっち?
たとえば,こんな問題があったとしましょう。
子どもが8人いました。みかんを1人3こずつくばります。 みかんは何こいるでしょうか?
さて,8×3でしょうか?3×8でしょうか?
どちらでも,答えは24で,一緒ですよね。
しかし,小学校のテストで8×3と答えると,
間違いになってしまいます。
理由をご説明します。とっても単純です。
かけ算の学習は,いきなり九九の学習から始まるわけではなく,
具体的な問題場面から,かけ算の式に表す学習からスタートします。
ここで押さえたい考え方として,
かけ算は,1つ分の数×いくつ分=全体の数
ということです。
つまり前述の問題に置き換えると,
1人に3こずつ・・・だから
1つ分の数は「3」ということになります。
そして,子どもが8人いることから,
いくつ分を表す数は「8」ということになります。
だから・・3×8が正しい式ということです。
でも,答えが一緒なんだからどっちでもいいじゃん!
と,思いますよね。
私も思いました。しかし!!!
しかし,かけ算という計算方法の意味を
しっかりと理解するためには,こだわりたいところです。
1つ分,つまり1あたり量を意識させないと,
ただ,問題に出てきた数を単純にかければいい・・・
という思考になってしまいます。
また,「1あたり量=~ずつ」と決めつけてしまう子もいます。
これは,けっこう怖いことです。
次のような問題が出たときに困ります。
公園にいる子ども達に1はこ4個入りのキャラメルを 1人に1つずつくばります。 公園に子どもは3人いました。3人のキャラメルを合わせると 全部で何個になるでしょうか。
少しひねった問題ですね。
よくある間違いが,1×4,もしくは1×3です。
だって「1つずつ」と書いてあるんだから・・・
という考え方になってしまいます。
しっかり1あたり量をイメージできる子であれば,
「4個入りだから1つ分は4だ」
と理解することができます。
かけ算は,「1あたり量」を意識させることが
とても重要ですね。
dLなんてなんで習うの?
だれでも一度は疑問に思うのではないでしょうか?
「水のかさ」の学習で1Lや1dL,1mLを習います。
「L(リットル)」や「mL(ミリリットル)」
に比べて「dL(デシリットル)」は
日常生活にあまり登場しません。
では,なぜ教科書に登場するのでしょうか。
それは・・・
その後の「分数」や「小数」の学習につなげやすいからです。
1Lを10等分したうちの1つ分が
10分の1リットル
1Lを10等分したうちの1つ分が
0.1L
となります。
10分の1=0.1で,その量をイメージするときに,
dLが役立ちます。
1dLがしっかり身についていると,
「0.1Lって1dLと同じだね。
だったら1dLの量は想像できるな~」
となります。
長さや水のかさ,面積などの学習をするときに,
意外と子どもがつまずくことが,
1m,1Lが表す量をイメージすることです。
整数ならまだしも,小数・分数になると
より想像できません。
分数や小数の学習の導入に出てくる
10分の1,0.1と1との関係を理解するために,
dLは役立つということを知ってほしいです。
けれど,その以降はほとんど使わないです。
dLはその後の学習を理解するためのツールだと
私は考えています。
なんで,未だに「ものさし」使うの?
2年生で「長さ」の学習があり,
1cm,1mm,1mまで習います。
この学習で登場する学習用具で
「ものさし」があります。
しかも数字が書いていないタイプのものです。
みんな定規をもっているのに,
なぜものさしを使うのでしょうか?
はっきり言って,
必要ない!
と思ってます。
あくまで個人的な意見ですよ~
だって,3年生以降の学習では,一切登場しません。
それなら,自分の定規の使い方を
しっかりマスターさせたほうがいいと思うからです。
もしくは,その後の学習で頻繁に登場する,
三角定規の使い方をこの時期から扱う方が,
より意味のあることだと考えます。
もしかしたら明確な理由があるのかもしれません。
詳しい方に教えてもらいたいです。
でも,相当納得できる理由でないかぎり,
私は定規派です。
終わりに~2年生算数の学習内容
まとめですが,
かけ算では,「1あたり量」をおさえる
dLは分数・小数への布石
ものさしは必要ない(定規でいいだろ~)
ということです。
ちょっと個人的見解も入ってしまいました。
ご了承ください。
最後に2年生算数の学習内容をざっくり紹介します。
・表とグラフ~棒グラフの学習
・時刻と時間~時間(時刻と時刻の間)が難しい
・たし算、ひき算(筆算)
・水のかさ
・100より大きい数(1000まで)
・三角形と四角形(まずは,定義)
・かけ算
・かけ算(九九)~この学年で身に付けたい
・九九の表(九九のきまりを探します)
・1000より大きい数(10000まで)
・1を分けて(分数の初歩)
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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