幼稚園,保育所を卒園すると,
いよいよ小学校生活がはじまります。
楽しい小学校生活にするためにも,
スタートがとても重要です。けれど,
・入学準備って何をすればいいの?
・用具を揃える以外ですることは?
・練習しておくといいことってあるのかな?
こんなことを考えて,周囲に相談しなきゃと考えている人もいると思います。
この記事では,入学前に意識したほうがいいことや
その理由について徹底解説します。
私,個人の経験に加えて,
小学校教職経験者からの情報も盛り込んでいるので,
間違いないです。
☆この記事でわかること☆
入学前の準備で, ✔学習面に関わる準備すべきこと ✔生活面に関わる心構え・練習 ✔保護者自身が意識すべきこと
【学習面】平仮名とカタカナを読める!書ける!
平仮名とカタカナの学習は,
1年生の教育課程に含まれています。
1年間かけて,平仮名とカタカナを習得すれば,
一応教育課程上はOK!
ということになります。
しかし,そんなに悠長なことは言ってられません。
なぜなら・・・
☆平仮名が読めないと困る理由 ①習っていなくても授業で使います。 ②教科書が読めない ③教室の掲示物が読めない ④黒板に書かれた指示が読めない
最近は,幼稚園・保育所の段階で
かなり文字の指導をしているので,
小学校では,ほぼ身についているという体で,
授業が進むことがあります。
理想としては,
「平仮名とカタカナが読んだり書いたりできる」
ですが,最低限
「平仮名・カタカナが読める」
というところまでできていると困らないです。
とりあえず読むことができれば,
授業で困ることはないです。
正しい筆順,字形については,
入学してからでも
充分間に合います。
なかなか意欲的に学習してくれないときは,
学習教材に頼ってもいいと思います。
【学習面】数の感覚を身に付ける
主に算数の学習に関係しますね。
結論からいうと,入学前の段階で
たし算の式,ひき算の式について
習得しておく必要はありません。
大切なことは,まず,
1~10までの数について
どのくらいの量を表しているのか,
理解できることです。
よくあるのは,1~10まで数えることができても,
5ってどのくらいの量かわからない。
5と7はどちらが大きいかわからない。
ということです。
次に,数の合成・分解ができることです。
つまり,
「2と何で5になる?」
「6は3と何?」
「7は何と何に分けられる?」
のようなことを理解できるといいです。
たし算・ひき算の準備になります。
合成・分解の学習は
もちろん1年生でも行います。
しかし,生活経験がないと,
なかなか理解しづらい内容です。
以下のような練習方法をおすすめします。
①おやつの用意を自分でさせる。 「お皿に5個のクッキーを用意してね」 と声をかけて,お皿に用意させます。 毎日,個数を変えてあげればいいです。 これを繰り返すことで,数とその量を自然と 理解していきます。 ※他にも 「お皿を3枚もてきね。」 「コップを2個用意してね。」 と,お手伝いと絡めても良いですね。
②おやつの量を比べさせる たとえば, 自分の分と妹の分を用意させます。 「どっちが多いかな?」 と比べさせ,数の大小を意識させます。 生活のいろいろな場面で意識的に 量を比べさせるといいです。
③おやつを分けさせる たとえば,7個入りのお菓子があったら, 「妹に3個あげてね。そうすると, 自分は何個食べれるかな?」 と考えさせます。 具体物を使って,分ける経験を繰り返すことで, 数の合成・分解が自然と身につきます。
なんか,おやつばっかりになってしまいましたが,
別に子どもが興味をもてれば,何でもいいです。
【学習面】アナログ時計を読めるようになろう
学校の時計はほとんどアナログ時計です。
つまり,
アナログ時計が読めないと
時間を意識して行動することに苦労します。
「時間と時刻」に関しては,
主に2年生で学習します。
しかし,小学校の日課は時間で区切られています。
また,先生は
「あと5分で終わりですよ。」とか
「15分になったら終わりになりますよ。」
とか普通に使います。
ベテランの先生,もしくは配慮のある先生ならば,
「数字が3のところでおわりですよ~」など
子どもに伝わる言い方をしてくれますが,
どの先生も・・・というわけではなさそうです。
入学前の段階で意識しておきたいことは,次の通りです。
①だいたいの時刻が言える 「〇時」もしくは「〇時半」 ②時間の長さの感覚 「5分ってどのくらい?」 「10分ってどのくらい?」 余裕があれば・・・ ③午前と午後の理解 ④1時間の長さ
普段からアナログ時計に親しんでおくことで,
実際学習が始まってからの理解度が違います。
【学習面】全身運動・ボール投げ
体育も学習のうちです。
小学校に入学すると,体育の授業は
週に2~3時間,休み時間に遊ぶとしても,
学校にいる間の運動時間はそれほど多くありません。
幼稚園・保育所で様々な運動に取り組んでいますが,
最近の子どもを見ていて,共通する課題は,
「体幹の弱さ」「ボールがなげれない」
ということです。
体幹は運動だけでなく,学校生活のあらゆる面に
影響します。
ボール投げの基礎は小さいうちに決まります。
是非,意識的に取り組めるといいですね。
デジタル教材のおすすめ
学習面に関して一通り説明させていただきました。
しかし,子どもを教育する上で一番難しいことが
子どものやる気を引き出すことです。
小学校の先生もこれに苦労します。
子どもが楽しく継続的に取り組むために
デジタル教材を使った学習をおすすめします。
子どもの食いつきがよかったら考える。
悪かったらスパッとやめて別の手を考える。
くらいの心持ちでいいと思います。
【生活面】身の回りのことを自分でできるように
小学校は,共同生活の場です。
もちろん助け合いが存在します。
しかし,自立を促す場でもあります。
学校生活を楽しく過ごすことができるよう,
次のようなことができるといいです。
①名札を付ける 安全ピンが難しい!! ②レインコートを着る ランドセルの上から着るのが 意外と難しい!! ③自分の名前を書く・読める 自分の持ち物を判断できるように ④通学路を覚える! 自分で通学できるように。 ⑤トイレの練習 洋式でいいので,使えるように ある程度我慢できるように ⑥エプロン・三角巾を身に付ける 自分で着脱できるように ⑦箸の使い方 給食で困らないように ⑧なわとびを縛る練習 意外と苦戦します。 ⑨元気な挨拶 印象がいいです。
大人からしたら当たり前にできることでも,
子どもはできないことが多いです。
他にも意識したほうがいいことを別の記事にまとめました
保護者の準備について
入学にあたって必要なものは,基本的に学校が示してくれます。
少し配慮が必要なものについてご紹介します。
① 上靴
学校では、裏が白いものを用意してください。
と言われる場合が多いです。
けれど、白なんてあまり売ってません。
早いうちから探しておくといいです。
② ランドセル
こだわりがなければ、冬休みでも間に合います。
また、六年間使い続けるのは稀なので、
安いので、充分です。
ランドセルカバーもいろいろ可愛いのがあるので、
そちらをこだわればいいと思います。
③ 名前シール、はんこ
持ち物に必ず記名が求められます。
ネット通販で、名前シールとはんこを購入しておくと便利です。
④ 鉛筆 赤鉛筆
100均のでいいや!と思いがちですが、
100均のはなんと言っても折れやすいです。
鉛筆は、ちゃんとしたもののほうがいいです。
また、三角鉛筆がおすすめです。
⑤ 各種バッグ
お道具袋や給食袋など、100均で大丈夫です。
⑥ エプロン、三角巾
自分で身に付けられるものを選んだほうがいいです。
学校では、手伝ってくれる人がいない場合もあります。
まとめ
入学前に準備することはたくさんあります。
もちろん様々なことを身に付けておくことは必要ですが
必ず全部身に付けさせようとすると,
子どもも親も疲れてしまいます。
大切なことは,
「その子の実態に合わせて」
「長い目で楽しく」
「できないことを責めない」
ことです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
コメント